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ちょっと木漏れ日の当たる木陰に何気なく置かれた太い木をくりぬいたベンチは、さも今まで中世の貴族が戯れていたかのような錯覚さえ起こさせてくれそうな古い丸太の彫り物です。
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この壁をイメージするためにウェールズに行きスコットランドに行き思いを膨らませてきました、基本はウェールズの古い農家の壊れた壁でした、もろい石組みに石灰に主力をおいた漆喰で固め表面を更に荒い漆喰で塗り固めその上に決めの細かな漆喰を塗り合わせた頑強なものでした、が。
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年月は色々な遊び心を与えてくれます、壁も朽ち果て無残な廃墟になり、どうすれば修復できるのか、と悩ませるほどの心の落胆を今見る側に感じてほしい作り方としました、恩師はウェールズの壁です、又ケルトの十字架もしかり、古いものはイギリスから出せません、ので作りました、古さも含めてそっくりですよ見てください。
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カソリックに改修したケルトの修道士が祈りながら散歩している姿が目に入りませんか、私にはそのように見えてなりません、かつての繁栄を、その後の廃墟をと二局面を見据えて設計しました。
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広大な集落の周辺には野獣から、強風から財産を守るために空積み様式の石組みがあります、この湖西地方独特な石組みにも作り方がありその地まで出向き眺め教わりました、ただ如何せん石の形材質が全く違うこの地での苦労が楽しみでした。
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所々欠落したり無くなっていたりで原型は心の中に、と思いをはせる様に意図して造りました、その石組みの中から花々がこぼれ落ちる様を演出し時代を載せました、実際に空積み様式なので登れば壊れます、更に風化している様まで似せたので危険ですが実際の風化して朽ち果てる直前の石積みは風情があり和みます。
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この石組みは変形の四角形を成していて約1000メートルに及びます、うねるように外界と遮断している様は他に類がない光景です、本来ならば造成地内から集めた石で組上げるのですが、ありませんでした、ので、遠路を運び込み積み上げたものです。
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散策していると溝のような川のような窪地を見つける事ができます、以前の川跡です、名残として川辺にある植物が繁茂しています、空積みは橋のようになっています、あくまでも河川跡として設計しました、元々は平坦な藪です、勿論道のようなものも全て作り物です。
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目を凝らしてはるか奥を見ると洞窟のようなほこらが見える筈です、わかりますか? あれがこの河川のみなもとグロットです、グロテスクの原型です欧州の歴史的な庭園には必ずあります、このほこらの中にポセイドンが居ます(ここには住んでいません遊びに行っていて留守です)。
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趣が変わってこの絵はチェルシーフラワーショーによくあるせせらぎです、コンクリートを使用せず自然のままの形態にしました、床を堀一個一トンもある石を基礎として500sや200sをふんだんに使い石の隙間に植物を配し誰が見ても古くからあった様なせせらぎを設置しました。
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せせらぎの中間ですがこの河川のそばにはカフェがあり美味しいスコーンとブリティッシュティーが頂けます、絵的には狭い川のようですが作業時は幅2mくらいから掘り取り仕上げは幅60p〜30cmになりました。
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せせらぎの源です、泉です、岩と岩の隙間から沸き出所です、当然の事ながら当たり一面には木陰の中の湿度が多いところに自生する野生植物が繁茂しています、在るべき所に在る物を植栽するのがビオトープの原点です。
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修道院跡地に行く階段です、古い石組みまとわり付いたコトネアスターとヒース、ヒーサーこの感覚はイギリスの北部です、しっかりと組まれた石は廃墟まで続きます、これを組んだのは当時の弊社の若い女性スタッフです。
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これらの風形式庭園のあちこちに苔むした石造りのオブジェがあります、大きさはイギリスの物と同じですが材質と作者が違います、独特な処置の秘伝で僅かな月日で年代を演出する術を石工さんから教わったのもこの頃でした。
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これは井戸ですウェールズ的な形態ですが、周辺には石畳があり道が交差し町並みの中程であったかのような位置に設置してあります、これを見にロンドンの骨董屋、古い庭園、田舎の道端とイギリスを走りました。
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